日本製紙連合会(東京・中央)が実施した調査によると、レジ袋の素材をプラスチック製から紙製に切り替える企業が増えていることに関して約7割が賛成していることがわかった。理由として「環境に良さそうだから」が最多の約8割を占めた。紙素材のストローにも7割以上が賛成で、プラスチックが環境に負荷をかけるとの認識が高まっていることが分かった。
調査名は「紙製品の環境配慮に関する意識調査」。11月1~6日の期間にインターネットで実施した。全国の10~60代の男女が対象で、有効回答数は1450人。
レジ袋をプラ製から紙製に変更する企業が増えていることに関して「賛成」が34%、「どちらかというと賛成」が32%で、合わせて66%が紙製のレジ袋の移行に賛成していることが分かった。賛成の理由として「環境に良さそうだから」(79%)、「ごみが減らせそうだから」(46%)との回答が続いた。「紙袋の方が上質だから」(7%)といった質に関する評価は少なく、質よりも環境性の観点から、紙袋を肯定的に見ていることが分かった。
「日ごろから使い捨てプラスチックの削減について意識して行動しているか」の問いについては「全く当てはまらない」と回答した人は2割弱にとどまり、大多数の人が何らかの行動をしていることが分かった。具体的には「ごみの分別」(81%)、「プラスチック製レジ袋を断る」(59%)と続いた。
紙製のストローの普及についても、約7割が賛成だった。一方で、反対の理由として「飲みづらさ」をあげた人が60%と最も高く、「溶けるから」(35%)、「味が落ちるから」(16%)と続いた。
2019/12/13 12:28 日本経済新聞電子版より